WindowsPC で CentOS7 の環境を作成する (VirtualBox + Vagrant)
はじめに
WindowsPC で、CentOS7 の環境を VirtualBox + Vagrant を使用して作成します。
注意事項
VirtualBox が既にインストールされた状態から始めています。
目次
環境
- OS : Windows 7 Pro 64bit
- その他 : VirtualBox 5.0.10, Vagrant 1.9.1
Vagrant とは
Vagrant は、軽量で再現性がありポータブルな開発環境を作成するための、コマンドラインユーティリティです。Vagrantfile を作成すれば、同じ構成の環境をすぐに作成することができます。ここでは VirtualBox 上で、使い捨ての環境作成するために使用します。
Vagrantのインストール
以下より WindowsOS 版のインストーラをダウンロードしてインストールします。
コマンドプロンプトを開き、Vagrant がインストールされていることを確認します。
1> vagrant --version 2Vagrant 1.9.1
BOXのインストール
Vagrant では、BOX という単位で環境を管理します。BOX は、仮想マシンを作成するための元となる環境で、ここでは CentOS7 の BOX を使用するため、以下のコマンドを入力します。
1> vagrant box add centos/7
途中でプロバイダの選択があるので、virtualbox
を選択します。
インストールが終了したら、確認のため以下のコマンドを入力します。
1> vagrant box list 2centos/7 (virtualbox, 1611.01)
BOX の場所
取得した BOX は、Windows7 の場合、以下のフォルダに格納されます。
C:\Users\<ユーザー名>\.vagrant.d\boxes\
Vagrantfile の作成
上記で取得した BOX をプロジェクトで使用するために、Vagrantfile を作成します。プロジェクトの作業フォルダに移動して以下のコマンドを入力します。
1> vagrant init centos/7 2 3A `Vagrantfile` has been placed in this directory. You are now 4ready to `vagrant up` your first virtual environment! Please read 5the comments in the Vagrantfile as wel as documentation on 6`vagrantup.com` for more information on using Vagrant.
作業フォルダに Vagrantfile が作成されます。
Vagrantfile について
Vagrant では、Vagrantfile 毎に仮想マシンを作成します。そのため異なるフォルダで作成したものは違う仮想マシンとなりますが、同一の Vagrantfile を使用すれば、同じ環境の仮想マシンを作成することができます。
仮想マシンを起動する
以下のコマンドを入力して仮想マシンを起動します。
1> vagrant up
初回起動時、作業フォルダに .vagrant フォルダが作成され、VirtualBox に仮想マシンが作成されます。
仮想マシンにログインする
以下のコマンドを入力し、SSH でログインし、CentOS のバージョンを確認してみます。
1> vagrant ssh 2[vagrant@localhost ~]$ cat /etc/redhat-release 3CentOS Linux release 7.3.1611 (Core)
SSHクライアントを利用して接続する場合、以下のコマンドを入力すると接続情報が確認できます。
1> vagrant ssh-config 2Host default 3 HostName 127.0.0.1 4 User vagrant 5 Port 2222 6 UserKnownHostsFile /dev/null 7 StrictHostKeyChecking no 8 PasswordAuthentication no 9 IdentityFile (略) 10 IdentitiesOnly yes 11 LogLevel FATAL
仮想マシンを終了する
起動している仮想マシンを終了する場合は、以下のコマンドを入力します。
1> vagrant halt
仮想マシンを削除する
いらなくなった仮想マシンを削除する場合は、以下のコマンドを入力します。これにより、現在の仮想マシンは削除されますが、BOX は削除されないため、vagrant up
コマンドにより再度仮想マシンを作成することができます。
1> vagrant destroy
おわりに
Vagrant を使用することで、WindowsPC に CentOS7 の環境を簡単に作成できました。